投資を知って始めよう
- まえおき
- 株ってなに?
- 株や投資は危険なの?
- 何を買えば良いの?
- 投資信託って何?
- インデックスとは何?
- どのインデックス型投資信託が良いの?
- どれくらい儲かるの?
- どこで買うの?
- お金持ちしかできないのでは?
- まとめ
まえおき
身の回りに大学生や20歳前後の人が増えてきたので、私自身が社会に出るまでに知っておいて始めておけば良かったと思った「投資」について書いておこうと思います。ここでは分かりやすく「株」や「株価」を中心に「投資信託」まで話します。実際には債券やREITなど様々な投資対象がありますが、聞き馴染みのあるモノで説明した方が分かりやすいので。最初に断りますが、これを共有しても私の手元には1円も入ってこないので、騙したりする意図は全くないです。純粋に知ってた方が良いよ、というつもりで書いてあるので安心してください(
株ってなに?
会社が資金を必要とした時に発行するのが株で、株を投資家が買うと、会社は資金を入手できるメリットがあります。投資家が株を買うメリットは配当金を貰えることです。例えば、任天堂の株を1株買うと、持ち続けていれば毎年1000円くらい貰えます。また、株価が値上がりすればそれでも儲けられます。
株や投資は危険なの?
親世代から、投資はギャンブルで損するからやっちゃいけない、と教わる人が多いと思います。それは半分正解で半分大間違いです。一攫千金を狙って怪しげな会社の株に手を出すと失敗します。
一方で任天堂やNTT、海外ではAppleやAmazon、コカコーラ、マクドナルドなどは比較的安全な株で、こういったモノに手を出すのが重要です。
親世代は銀行の対面販売で株や投資商品を購入するのが一般的でしたが、このような場合は投資家が儲けるためではなく銀行自身が儲かる商品を売りつけてくるので、手数料ばかり取られて美味しくないです。
また、バブル崩壊も経験しているため、投資は悪と刷り込まれてしまっています。しかし、世の中には数多くの株式会社があるわけで、株は社会に必須のシステムのはずです。もしこれがギャンブルだとしたら社会が回りません。正しく買えばちゃんと会社も投資家も美味しいWIN-WINな結果が待っていてもおかしくありません。
何を買えば良いの?
ネット上で世界中の会社の株を買えるので、何を買えば良いのか迷うと思います。ただ、これは答えが出ていて、結論を先に言うと「インデックス型の投資信託を買う」です。頭の中が???ですよね。順に説明します。
投資信託って何?
聞いたことはあって、なんだか怪しい商品というイメージの人がほとんどだと思います。
投資信託とは、簡単に言うと株のセット販売です。
実際に見た方が早いので、例えば「 eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)」という商品名の投資信託を見てみましょう。投資信託の単位は「口」なので、これを1口買うと、この中は次のようになっています。
これを買うと、ファーストリテイリング(=ユニクロ)、ソフトバンク、KDDI、など錚々たる国内企業の株を書いてある比率だけ一括して入手することができます。
これが投資信託です。
株で失敗する中でよくあるのは、ある一つの会社にまとめて資金を投入したものの、その会社の業績が悪化して株が紙クズになるようなパターンです。しかし、投資信託は様々な会社の株をつまみ食いできるため、一つの会社がコケても影響が小さく、リスクが少ないと言えます。もちろん、大儲けもできませんが。
インデックスとは何?
投資信託の種類は「アクティブ」と「パッシブ(=インデックス)」の2つに大別されます。
アクティブとは、超腕利きの投資家にお金を預けて、その人の能力に任せてお金を運用してもらう仕組み。
インデックスとは、日経平均や米国のNASDAQなどに合わせてAIが買い続ける方法で、日経平均が高くなればインデックス投信も値上がりする、というようなものです。
いまいちピンとこないと思うので、インデックス投信を具体的に紹介します。先ほどの eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)がそうなのですが、チャートを見てみましょう。
この商品は、日経平均が上がればこの投資信託も上がる、逆も同じ、といった特徴を持っています。何を指標(インデックス)にするかは商品ごと異なりますが、人の意思がない投資信託という点は共通しています。
詳細は書き出すとキリがないのですが、インデックスの方がアクティブより安定して確実に値上がりを期待できることが知られていて、基本的にはまずこちらを見ましょう。
どのインデックス型投資信託が良いの?
これもある程度の方向性は世間で決まっていて、米国の指標を使った投資信託が最も安定しています。逆に、日本は衰退の一途なので避けたいです。
代表的な指標として日経平均株価と、米国のNASDAQを比べます。
5年前を基準にどれくらい金額が増加したかを示しています。
NASDAQは150%以上の伸びを見せましたが、日経平均は40%程度と見劣りします。
つまり、NASDAQに合わせて増減する投資信託を持っていた方がよりお金が増えるということです。これは米国がGoogle、Amazon、Facebook、Apple、MicrosoftのGAFAMと呼ばれる巨大企業を持っていることが最近の理由で、日本は足元にも及びません。
でも、GAFAMなんて最近でしょ?と思うかもしれませんが、1991年から比較すると以下のようになります。
日経平均は過去30年間でほぼ横ばいです。一方の米国NASDAQはなんと3000%以上も増えています。メジャーリーグの年俸が驚くほど高いのはこういうことです。そもそも持っているお金の量が違いすぎるのです。
といった具合に、冷静に投資をするのであれば、米国の指標を使ったインデックス型の投資信託を買うのが現状のベストです。
どれくらい儲かるの?
これは人によるので何とも言えません。ただ、早く買って長く長く持ち続けると増やせる確率が高いということはNASDAQの指数をみれば分かります。つまり、1年で大儲けしようとすると今回のようなコロナで大損しますが、20-30年持ち続ければ、3000%は分かりませんが、かなり上がりそうな期待はできますよね。
どこで買うの?
これはネット証券一択です。具体的には、SBI証券、楽天証券、マネックス証券あたりがメジャーですね。20歳以上であれば学生でも口座をつくれます。店舗型の対面販売は販売員に誘導されて搾取されますのでやめましょう。
お金持ちしかできないのでは?
よく株は金持ちがより金を増やすためにやるものだと言われますが、それは明確に違っていて、誰でもできます。金額指定といって、毎月1000円とかで買うことができるので、思っているよりハードルが低いです。たとえ1000円だとしても、3000%増えれば3万円ですよね?少額でも若いうちからスタートして、50歳くらいに実っているというのが理想的だと思います。
まとめ
恐らくこれを見て、儲かるじゃん!と飛びつく人はほとんどいないと思います。疑ってかかる人が大半で、怪しい目で最後まで見ているのではないでしょうか?それで良いと思います。これをきっかけに興味を持ってもらい、ここで示したキーワードをネットで検索するなどして自分で知識を身につけていくのが一番重要です。
次回以降、なぜ親世代は投資をしないのか(しなくてよかったのか)、NISAとは、あたりを書いていきます。(いつになるやら)
ではでは。